後ろの正面だーれ

 

何となく背後に人の気配を感じて振り替える。 
然し其所に人影はなく勘違いかとまた歩き出す。

 然し暫くするとやはり人の気配を背後に感じ、
振り向くが其所に人影はない。

おかしいなあ、疲れているから神経過敏に
なっているのかなあと思う。

類似経験をした人は少なくないだろう。 
更に歩を進めるととサッと人影が一瞬横切り 
目で追うが人影はもう消えている。 

果たして今のは何だったのだろう? 
と言う経験をした人は多いだろう。

もしかすると其は"もう一人の貴方"かも知れぬ。 

この世界は並行し幾つも世界が無数に在る。 
其は一秒前の世界であり一秒後の世界であり、
全く異なる次元の世界でもある。 

我々は三次元に在しているが
其以外に次元は存在する。 

故に多次元世界から突如現れる存在があっても
何ら不思議はない。 

貴方と言う存在も実は無数に存在している。

この世界ではない別の世界にも貴方は存在する。
そして今の貴方と異なる生活を送っている。 

然し時に別次元の自分が次元の裂け目から 
此方の世界へやって来る事がある。

然し同空間同時刻同一人物が在る事はあり得ず、
その場合一方の存在は消滅する事になる。

故に自分と同じ存在を感知した者は
早々にその世界から立ち去らねばならない。

さもなくば消滅の恐れがあるから 

もし貴方の横を横切る見えざる物があったら、 
其は或いは別次元のもう一人の貴方かも知れぬ。

更にもしかすると貴方自身三次元の人ではなく、

多次元世界から来た別次元の貴方かも知れぬ。

貴方が感じた存在は或いは

己自身かもしれぬ、

其をお忘れ無く。
f:id:Garyu-T:20191225112437j:image