嫌いな人間を遠ざける方法

先日教え子と半年ぶりに  会食を共にした。 半年ぶりに会う教え子は  とても逞しく生長し 一回りも二回りも  大きくなって見えた。 だが実際に話を聞いてみると やはり基本的な性格に変化はなく 何処と無く安心を覚えた。 その中で教え子が 苦手な人間との人間関係に 悩んでいる旨の話を聞いた。 何処の世界にも 必ず幾人か 苦手とする人物は存在する。   その人物が自分よりも 下ならば問題は余り無いが 上だと少し話は面倒になる。 そんな時の対処法について話は進んだ。 人が人を苦手とする時、 必ず理由がある。 その多くは自分とは 異なる性質を持っている その異質性が嫌悪感を 増大させる事である。 だが相手はその異質性を 求め近づいてくる。 ならばどうするか? キャラを変えればよい。 その人の前で同じ性質を 模倣する事である。 人の話を聞かない人なら 聞かない人に。 やかましい人なら やかましい人に。 大抵人は自分と 同性質の人は嫌悪する。 それは目の前に 鏡があるのと同じだから。 その事により苦手意識を 植え付けさせる。 そして苦手な相手を 遠ざけるのである。 と、 同時にそれ以外の人の 話は真剣に聞く。 特に苦手とする人の 上の立場にある人の話は 真剣に聞き受け答えを きちんとする。 すると自分自身の印象は 悪くはならない。 寧ろ苦手とする人の 印象の方が悪くなる。 事は実はそれだけに 収まらない。 自分が苦手な人は 大抵他でも苦手と する人は必ず存在する。 彼ら彼女らにとっては 苦手とする人を 遠ざけてくれた人となり 苦手とする人を遠ざけた人の 回りにコミュニティができる。 彼ら彼女らにとって 苦手とする人を遠ざけた人は 防波堤となる。 同時に彼ら彼女らも又、 苦手とする人を遠ざけた人に とっての防波堤となる。 つまり二重防波堤が 其処に出来上がる。 すると数量的論理から 更に近づけなくなる。 こうやって苦手とする人を 近づけなくする。 教え子はこの話を しっかりと胸に刻んだ。 恐らく大学に戻ったら 実行に移すだろう。 こうして教え子の 心の平和を守るのも又、 我々の大事な仕事の一つ。 https://www.instagram.com/p/CFL4Jzfgwrp/?igshid=cpt4rrtlm0yp