本当に怖いのは

目に見える物しか信じないと言う人が居る、
平たく言えば霊能超常現象否定派の人達。 

 併し本当に怖いのは『目に見える物』の中に
こそ有る。 

 何故なら『目に見えるから』である。 

 人は『感知できぬ』物には警戒を怠りません。 
人は『感知できる』物には警戒を怠ります。 

 この『感知できる』物に『警戒を怠る』事こそ 
本当の恐怖があるのです。 

 ここにその実例がある。

或る心霊写真がありました。 
何気なく撮った一枚に霊が写り込んでいると。 

 併し実は心霊写真じゃなかったんです、 
何故なら写真の被写体には影があったから。 

 写真は部屋で撮られた物で自撮り、 
自撮りの後ろに押し入れがあります。 

その押し入れが開いていて人が座ってる。 
物凄い形相で自撮りした人を後ろから
睨み付けてる。 

 写真を見た人はこの写真を心霊写真と思った。 
併し良く見てみると被写体には影があった。 

 つまりストーカーが押し入れに隠れていた。 

彼女は直様通報し現場検証が始まった、 
押し入れには長期滞在の痕跡があった。 

 普段使われる事がない押し入れだった事が
犯人の長期滞在を可能にした理由であった。
   

 その後写真から容疑者が特定され捕縛、

 犯人は近くのコンビニ店長で被害者に恋慕、 
然し告白できず押し入れに隠れていたそう。 

   被害者には彼氏がいて部屋で
いちゃついた事もあった。 
其を見て殺意を持った事も解った。 

 写真に写った形相はその恨みの顔だった。 

 本当に怖いのは『目に見えぬ物』では無い。 
本当に怖いのは『目に見える物』なのである。