差別が生み出す悲劇

#差別が生み出す悲劇

今回の米国人種差別暴動もボーガン家族皆殺し事件もそして某恋愛リアリティーショー自殺事件もその根底にあるのは全て差別意識である。

選ばれる者と選ばれぬ者、勝者と敗者に分別され敗者となった側は勝者を妬み時に其は殺意を生む

米国暴動事件の人種差別問題は言うに及ばずだがボーガン家族皆殺事件の根底にあるのもやはり身内内の差別意識が原因と推察される。

戦後100年近く経とうとする現代においても身分制度時代の家制度は人々の心に遺伝子情報に深く刻み込まれ長子は常に堪忍を求められる立場にある。

其を誰もが疑わず当たり前の事として受け入れているが当の本人側から見れば偶々長男長女に生まれた為に何事に於いても堪忍を求められ差別を受ける。

 

下は厚遇され上は冷遇され其を家族誰一人として悪い事と認識せず異議を唱える本人を諌める事はしても理解を得る事はない。

 

家族側からすれば冷遇した思いすらない、
皆平等に育てたつもりだろうが差別を受ける側はその差を明確に把握し、憎しみの炎は徐々にその勢いを増していく。

 

多くはその後成人し家を離れる為に憎しみの炎は鎮火されるが今回の様に家から離れられない立場となると炎は業火となり家族は元より己自身もその恨みの炎に焼き尽くされてしまう事になる。

行為自体を見れば決して同情されるべき物はない然れどその行為に至る過程に置いては同情されるべき事は幾つも出てくると私は思う。

勿論犯した罪は決して軽い物ではなく罪は罪として償わねばならないが我々自身がこれから子育てをしていく上で気をつけていかねばならない事をこの事件は我々に警鐘という形で教えてくれているような気がしてならないのである。
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